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不安とのつきあい方
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不安を感じるのは自然な反応です

1. 「不安」を感じるのは自然な反応です。

通常は、数日から2週間で元気が戻ります。

ご自分が、あるいはご家族が乳がんと診断されたら、誰もが不安を感じ、
さまざまな心配事が頭をよぎることでしょう。しかし、それは決して特別なことではなく、
通常の心の反応と考えられています。将来、身体がどうなるのか、治療はどう進むのか、
仕事は、家庭は、と悩み、思い煩うことは、別の見方をすると、それらの問題を解決しようとする
心の働きともいえるでしょう。
一般的には、不安や落ち込みは一時的なもので、数日から2週間程度で回復してきます。
もし、ストレスが強すぎて長い期間、前向きな気持ちになれず、眠れなかったり、動悸や手足が震えたり、
日常生活に支障がでるようなら、「適応障害」や「うつ病」の可能性があります。その場合は専門的な
治療が必要となります。

不安への対処方法

不安の軽減方法はさまざまあります。
ここでは自分自身で行うものと専門家に対応してもらうもののうち、代表的なものをご紹介いたします。

■自分自身で対応する。
1)誰かと話をする。
他人に助けを求めることは決して恥ずかしいことではありません。心配や悩みを一人で
抱え込まないで、誰かに話してください。病気や治療に関する不安の多くは専門知識の不足から来ます。
医学的な知識が少ないのは当然のことなのですから、担当の医師、看護師、薬剤師など医療スタッフに
遠慮せずに質問してみましょう。
また患者会などで同じ病を経験したことのある人の話を聞くのは参考になりますし、
気持ちも理解してもらいやすいでしょう。
もちろん、家族や友人など親しい人と話したり、愚痴をこぼしたりするのも、
ストレスの解消に役立ちます。

2)病気以外のことに集中する。身体と心をリラックスさせる。
仕事や家事などに集中して、病気を忘れることも心のケアに役立ちます。趣味を楽しんだり、
運動をしてみたり、読書や映画、グルメなど自分が好きなことをして過ごす時間を増やせば、
気持ちも前向きになってくるはずです。
また、ストレッチ体操や、意識的に筋肉を緊張させ一気にゆるめる筋弛緩法、または深呼吸などで
身体と心をリラックスさせるのも効果があります。

3)正しい情報を集める。
知識不足は不安のもとではありますが、情報をたくさん集めても、誤った知識や信ぴょう性の
低い情報を得てしまうのはかえって逆効果になりかねません。
情報の信頼度を確かめるには、担当医やまわりの医療スタッフに確認するのがいいでしょうし、
病院内に相談窓口があれば、そこで問い合わせることもできます。インターネットは簡単に
さまざまな情報が得られるので便利ではありますが、その情報は玉石混交であることを前提に、
医療機関や学会など信頼性の高い機関が発信している情報を選びましょう。

■心の専門家に対応してもらう。
不安や落ち込みがひどく、長期にわたり日常生活に支障が出る場合、心の問題を扱う専門家に診てもらう
ことが必要になります。心や精神の専門医を受診するのに抵抗を感じる方もおられますが、
がん治療の一環と考え、ためらわず精神科医、心療内科医、臨床心理士などに相談するのが良いでしょう。
病院によっては、がん患者や家族の心のケアを専門に扱う精神腫瘍科(サイコオンコロジー)が開設されて
いることもあります。
専門医ではカウンセリングや、適切な薬を用いて、心のケアを行います。

■参考リンク先
国立がんセンターがん対策情報センターがん情報サービス
日本サイコオンコロジー学会 「がん患者さんとご家族のこころのサポートチーム」

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